
Revitファミリとは|設備設計での役割と作成・管理の基本
Revitファミリとは何かを設備設計の視点で基礎から解説。ファミリの種類と役割、作成・管理の基本を整理した入門ガイド。実務での使いこなしの第一歩に。
長
長谷川一夫
機械設備設計部
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Revitを使い始めると必ず出会うのが「ファミリ」という概念です。このファミリを理解しているかどうかが、Revitを実務で使いこなせるかの分かれ目になります。本記事では、Revitファミリとは何かを設備設計の視点から基礎から解説し、ファミリの種類と役割、作成・管理の基本を整理します。
Revitファミリとは
ファミリとは、Revitで使う部品・要素の単位です。設備ではポンプや空調機、衛生器具、ダクトや管の部材などがファミリとして扱われます。
最大の特徴は、単なる形状ではなく、寸法・属性・接続情報を持つ点です。たとえば空調機のファミリなら、外形寸法だけでなく風量や接続口の位置・サイズを持ち、ダクトと接続すると自動で口径が揃うといった振る舞いができます。この「情報を持つ部品」であることが、ファミリを単なる作図パーツと区別するポイントです。
ファミリの種類
ファミリにはいくつかの種類があり、それぞれ性質や扱い方が異なります。主なものを整理しておくと、適切な使い分けの基礎になります。
- システムファミリ:壁・床・ダクト・配管など、プロジェクトに最初から含まれる基本要素。単体ファイルとしては保存できない
- ロード可能ファミリ:機器や器具など、外部ファイル(.rfa)として読み込む部品。設備で主に扱うのはこの種類
- インプレースファミリ:そのプロジェクト内でだけ使う固有の要素。汎用性はないが、特殊な形状への対応に使う
設備で主に扱うのはロード可能ファミリで、機器や器具を配置してモデルを構成します。まずはシステムファミリとロード可能ファミリの違いを押さえることが、適切な使い分けの第一歩です。
カテゴリ・タイプ・インスタンスの関係
ファミリは、分類を表す「カテゴリ」(例:衛生器具)、具体的な規格を表す「タイプ」(例:○○型大便器)、モデルに配置された一つひとつの「インスタンス」(例:1階トイレのその便器)という階層で成り立っています。この階層を意識すると、パラメータをタイプ単位で持たせるか、インスタンス単位で持たせるかといった設計が整理しやすくなります。
作成・管理の基本
ファミリは、メーカー提供や配布サイトからの入手と、自作の両方で揃えます。どちらにも長短があり、目的に応じて使い分けるのが現実的です。
入手方法の使い分け
- メーカー提供:実製品の寸法・能力が反映されており、機器選定が固まった場面で信頼性が高い
- 配布サイト:汎用的な部品を手早く揃えられるが、自社のルールに合うか確認が必要
- 自作:手間はかかるが、自社の作図ルールやパラメータに完全に合わせられる
共有ライブラリとしての管理
重要なのは、命名ルールやパラメータの持ち方を統一し、社内で共有ライブラリとして管理することです。担当者ごとにファミリを自己流で作ったり集めたりすると、同じような部品が乱立し、数量集計や差し替えの際に混乱します。
- 命名ルールを決める:メーカー名・型番・寸法など、検索しやすい命名規則を統一する
- パラメータを揃える:共通パラメータを使い、集計や集計表で拾える形にする
- 保管場所を一本化する:共有フォルダやライブラリ機能で、最新版を全員が参照できるようにする
これにより、チーム全体の品質と効率が安定します。ファミリの入手や自作の詳細は、別記事でも解説しています。
まとめ
Revitファミリは、寸法や属性、接続情報を持つ部品の単位で、設備BIMの土台となる存在です。システムファミリとロード可能ファミリの違い、カテゴリ・タイプ・インスタンスの階層を理解し、命名ルールと共有ライブラリで管理することが、実務での使いこなしの第一歩となります。